『ソウ４』（SAW IV） は、アメリカ合衆国のサイコスリラー映画、ソウシリーズの４作目です。
第１作は2004年に公開され、４作目である本作品は2007年公開の映画です。
初作から脚本を担当してきたリー・ワネルは、今作品からジェームズ・ワンと共に製作総指揮に回ります。（リー・ワネルは学生時代に『ソウ』の脚本を書いてデビューした人物です。）
ソウシリーズは、ゲームをクリア（拘束されている状態から抜け出す等）するためには、痛みを伴ったり“何か”を失ったりするという、
登場人物たちが常に、見ていて痛々しい選択を迫られているのが特徴のホラーシリーズです。
クリアすれば無事開放されますが、クリア出来た人はほとんどいない残虐なゲームです。それはソウ４でも相変わらず…。
日本ではR15+指定になっており、ソウシリーズはすべて残虐性を前面に出した作品のため、様々な削除・修正を加え劇場公開となっています。
『ソウ４』（SAW IV） のあらすじ
SWAT隊長・リッグとエリック刑事の同僚である女性刑事・ケリーが、ジグソウにより凄惨な姿で発見されるというショッキングな出来事が起きます。
現場を捜査したFBI捜査官らはジグソウに協力者・後継者がいるのではないか？ と推測し、
ジグゾウの元妻のジルに尋問を行なうのです。
ジルはジグソウとの子供を妊娠し、幸せいっぱいの時期、強盗に入った男性患者・セシルのせいで、流産していた過去が分かります。
楽しみにしていたわが子を失った辛さと、病気による自分の余命の無さという、追い打ちをかけるような最悪なバッドニュースが重なり、
ジグゾウは狂ったのです。
最後の命のともしびを、犯人であるセシル、そして世間への復讐につかいきるために、この残虐なゲームを始めたというとがわかります。
今までの犠牲者たちは、命を軽々しく扱ったもの、そして悪人。ジグソウなりの勧善懲悪だったというわけなのです。
ですが、なぜかSWAT隊長・リッグとエリック刑事もジグゾウのゲームに巻き込まれ…。
「氷が溶けると首が締まり死ぬ」
「髪の毛が機械に巻きつけられ、制限時間内に助けないと死ぬ」
「目を潰すか身体を引き裂かれ死ぬかの二択を迫られる」
こんなゲームを自分が持ちかけられたら、と思うとゾッとします。
なお、『ソウ4』は『ソウ3』とほぼ同じ時間帯に描かれたいわゆる『舞台裏』の話です。3を見ていたら腑に落ちるところがあるでしょう。